2017年9月28日木曜日

フレンズの心構え

本当は、今日食べ損ねたラーメンの話とか、当たり障りない話とかもしたいのですが、もう少し後かな。(ラーメンの話はTwitterにでも)
思う所があり、引き続き『けものフレンズ』の話を。

アニメ『けものフレンズ』を作り上げた たつき監督の降板で話題は持ち切りですね。
私も、驚きとか腹立たしさとか、寂しさとか不安な感情とか、ここ数日抱えています。
ネットを見ても、そういうフレンズさんばかりですね。

ただ、ここでかなり違和感というか、見ていて寂しい出来事も多くありました。
フレンズさんらしき中に、かなり刺々しい言葉を使っている方が少なからず見受けられるのです。

確かに、たつき監督はアニメ『けものフレンズ』を大人気作品に押し上げた、紛うことなき立役者です。
他の多くの作品と異なり、アニメ化の元となる原作ストーリーが無い中で、監督のみならずプロットや演出等々、「声優以外の仕事は全て」と言われるほど関わり、アニメ『けものフレンズ』の世界を奥深く、そして魅力的なものに作りあげてくださいました。
その監督の降板は、他作品における監督・制作会社の変更よりも大きな意味を持ちます。
ですので、2期に対する期待が萎んだことは、当然のことです。

しかし、「もう2期は見ない」「もう熱が冷めた」という声が、少なからず上がったのです。

それは違うでしょう、と。一種の寂しさと怒りと感じました。お前らの愛はそんなもんかと。

アニメ『けものフレンズ』に監督が果たした役割は大きすぎますが、決して全てではありません。
何よりも、吉崎観音先生が実際の動物などからインスピレーションを得て作成した、特徴を的確にとらえた愛らしいキャラクターたちがいなければ、成り立っていません。
また、アニメから知った人にはアニメが全てかもしれませんが、そこに至るまでには、『けものフレンズ』が着実に歩んできた歴史もありました。
決して大盛況とはならなかったものの、愛のあるスタッフたちによる魅力的な前作アプリ。泡沫アニメと見られていた最初期から、熱を入れてプロモーションをこなした声優さんたち。動物や動物園を何よりも気にかけて、私たちを知らない世界へ丁寧に誘ってくれた『けものフレンズ』スタッフたち。

フレンズであれば、監督を持ち上げたいがために吉崎先生や前作アプリを酷評したり、声優たちに騒動を荒々しく持ち込んだり、全てに興味が無くなったと明言したり、しないはずです。

…ネットの戯れ言なのは分かってます。相手にすべきことではないだろうな、とも思います。
しかし、我慢ならない。
自分たちの好きなものを汚された怒りは分かるし、萎えたという感情も理解できる。
それでも、そのような言葉を受け入れることは、全くもって、到底、受け入れられるものではありません。

私たちは、『けものフレンズ』に不思議な魅力を感じ取りました。
いや、実際に、癒しや楽しさ、素敵なものをたくさん貰い続けてきました。
素晴らしいものに巡り合い、以前よりも少し素敵に変わった日常を過ごすことができました。
それを思い出せば、フレンズとして、どのような言動をすべきか、道が見えると思います。

冷静になって、事態の趨勢を見守る。
無関係な人に迷惑を掛けないよう、状況を見極め、然るべきところに想いを発信する。

単なる一フレンズに過ぎない私も、本当に些細なものではありますが、恩返しをしたいと思います。

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