先日の考察の追伸に記載した、カドカワからの公式声明の発表に関してですが、なんと、けものフレンズプロジェクトAから公式発表が日付けを跨いで行われました。
奇しくも、私の考察と概ね合致する顛末でした。
更に踏み込んで言えば、プロジェクトAが完全にカドカワとヤオヨロズ降板で合意に至っていたということであり、驚きと寒気を覚えます。
ただ、その声明の中には、どうしても理解しがたい内容が複数含まれています。
その点に対する些細な反論の意味も込めて、矛盾点を指摘したいと思います(楽しくない考察を続けるつもりはありませんでしたが…)。
一つ目が、「ヤオヨロズ株式会社には、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用がありました。」のくだりです。
これは先日の考察で明確に否定した「自由過ぎる創作活動」説に沿った内容です。ですが、やはりありえません。
コミケ等における同人誌配布に関しては、プロジェクトAから明確に許諾を得ています。
一番グレーとも言える12.1話に関しても、作品の根幹を担っている吉崎観音氏から許諾を得ており、何ら問題なく、時期的にも12.1話を問題視しているとは到底考えられません。
このように、「今後は同様の作品利用がないように」と要望を出して決裂したならともなく、以前の正当な作品利用が問題だとする論調は成立しません。
また、「ヤオヨロズ株式会社より8月に入った段階で辞退したい旨の話を受け」のくだりにも、いくつか文言通り受け取れない点が存在します。
一点目に、「8月に入った段階」というのが整合的ではないのです。
「8月」「8月の段階で」と表記していないことから、声明からは時期は8月の初旬と読み取ることができます。
しかし、それ以降も、監督サイドは、アニサマやどん兵衛とのコラボを連発しています。
問題行為で交代させる制作会社に、このような公式の(しかも規模の大きな)コラボを担当させるでしょうか。何よりも、上記の「自由過ぎる創作活動」説とも非整合的なのです。
また、それまでの監督のツイートからも推測できる通り、この降板騒動は短期間のうちに突発的に発生、表面化した出来事であることが伺えます。時期的にも到底考えられないのです。
二点目に、「ヤオヨロズ株式会社より~辞退」が考えづらいという点です。
あくまで、他の有名会社と比較しての話ですが、ヤオヨロズはアニメ制作会社として規模が大きいわけでなく、企業としての体制や体力が強固であるとは言えません(ごめんなさい)。
強い思い入れもある『けものフレンズ』を、多少の意見対立で手放すとは非常に考えにくく、また、手放すことが容易にできる立場とも考えられません。
また、先日紹介した監督の降板ツイートの「カドカワさん方面よりのお達し」の「お達し」との表現とも非整合的です。
ここまでの反論を踏まえて、改めて私の仮説をまとめておきます。
「カドカワは、監督・ヤオヨロズサイドによる積極的な創作活動を気に入らず、もしくは今後の展開の障害になると考えた。
その為、商業面における権利関係の交渉をヤオヨロズ側と持ったが、合意を得ることができなかった。
それを受けて、カドカワは、プロジェクトAと交渉を重ね、結論としては「制作会社交代」=「ヤオヨロズ降板」で合意に至り、ヤオヨロズへその旨を通知した。」
「そして、騒ぎが大きくなったことに驚いたカドカワは、改めてプロジェクトAと協議を行い、(論理に多少の無理がある)「ヤオヨロズ責任論」を基調にした声明を発表することにより、騒動の火消しを図った。」
客観的に見ればカドカワを少し悪者に仕立て過ぎた感も否定できませんが、この仮説も十分に矛盾無く成立するものだと思います。
ただ、これで騒動が鎮火に向かうとは到底考えられません。むしろ深刻化したように感じられます。
恐らく、カドカワ内部でも混乱が起こっていると考えられます。社内での議論は必至のはずです。
希望が先行するようなことは言いたくありませんが、白紙化も含めた軌道修正は可能性として十分考えられます。
一けもフレファンの私の想いは1つです。
何のわだかまりもなく、嫌なことをすべて忘れて、『けものフレンズ』を心の底から純粋に楽しみたい。
その日が早く来ることを、待ち望んでいます。
2017年9月27日水曜日
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